2013年1月29日火曜日

日々の生活


先日、やっと3か月程前からまとめていた「東山地区 中山間地域集落調査まとめ ver.1」を地域へ配布することができました!ちょっとひと段落したので、日々の生活についてご紹介したいと思います。(今まではイベントばかり載せていたので…)



その①デイホーム
デイホームとは、65歳以上の元気なおじいちゃん・おばあちゃんのお茶のみサロン。保健士さんが来る健康相談や、スタッフのお母さんたちが作ってくれたご飯を一緒に食べる「まんまの日」などがあります。東山地区にある5つの集会所を月に各3回ずつまわっています。

私はその中で週2回一緒に同行させてもらっていて、参加者のおじいちゃんおばあちゃんから方言や昔の行事・料理について話を聞かせてもらっています。最初は皆さん何を言っているのか全然聞き取れませんでしたが、最近は方言のリスニング力も向上し!9割くらいはわかるようになりました。方言のスピーキングはなかなか難しいですね。英語と一緒ですね()
最終的には、ここで聞き取ったものを、皆さんに見てもらえる形あるものにしたいと思っています。

昨年最後のいきいきサロン


その②地域広報誌の記事作り
東山地区では、月2回、「東山月報」というものが発行されています。これは4年前からここに常駐する復興支援員の方が書き始めた地域広報誌です。東山でのニュースやお知らせが載っています。「東山の出来事が良くわかる」と住民の方から大評判の月報に、私も1ページ分スペースをいただいて記事を書かせてもらっています。「東山探訪」というコーナーで、私が勝手に「いいなー」と思った人や団体を取り上げながら、自分自身、東山を知る機会であり、地域の人にも「あっ、こんなことやってるんだー。」と、自分の地域でも見えてそうで見えていない部分をお伝えできれば、と思って書いています。

毎月10日・25日発行です
たった1ページではありますが、150世帯に配られるとなると、結構プレッシャーです()そして、書き終わったと思うとすぐ次が来る…かれこれ10回目の執筆が終わったところです。やっぱり「読んだよー」と言ってもらえると嬉しいですね。これも最後はデイホームでの聞き取りと一緒に形にできたらなぁと思います。




その③調査・研究
研究…と書くと大げさなようにも思えますが…。冒頭にも書きましたが、ここ3カ月ほどは集落調査のまとめをメインでやっていました。昨年度、市と復興支援室が行なった9集落での、日常生活や地区運営についての現状と将来についての聞き取り調査です。ここでの内容を地域の皆さんへフィードバックするための資料作成をしていました。
もともとまちづくりについて学んでいたので、まとめる過程で、地域の良いところも課題となるところも、すごく勉強になりました。昨年度の調査では、村の役員さん中心の回答だったので、若い人や女性の意見も知るべく、今回の資料と一緒に、「東山のこれから」というアンケートも高校生以上の住民を対象に配布しました。堅苦しいアンケートではなく、住民の方が「東山の10年後をちょっと具体的にイメージするきっかけ」として、どんなことをやってみたいか、と考えてもらう機会となってほしいという願いのもとで作りました。

ここで回収した意見も、今回の資料同様に住民の方々へフィードバックできたらと思います。210日頃回収予定。町内会長さんご協力の元、どのくらいの回収率になるか…どうかどうか皆さん書いてくださいますように!



コンスタントなお仕事はこんな感じです。
その他のところで、地区の運営会議、集落の町内会議、婦人会、闘牛会、餅つき、そば打ち、稲刈り、小学校の文化祭、直売所、ゼミ合宿の受け入れ、収穫祭、中越の学生サークルのイベント等々…地域をあらゆる角度から知る機会をいただけているのはとても有り難いことです。
関西の学生と稲刈り!

中越学生研究会 わかば会 サマーセミナー

けやきの会のみなさんと座禅会

大みそか 塩谷しめ縄作り

わら靴を履いてみました!

わからないことはW支援員、住民センターのYさんに聞けば東山の大概の事は教えていただけるので感謝です!やらせてもらえることは、何でもやらせてもらう!そんな感じで残り半年、後半戦も頑張ります!

のん

神戸へ行ってきました。


小正月は、楽しみにしていた行事の一つである賽の神に参加してきました。午前中はあいにくの雨でしたが、皆さん手際よく藁を重ねて、みるみるうちに大きな賽の神が完成。



そして、年男のお二人がお清めをして点火。燃え盛る賽の神で本当にお餅やスルメが焼けるの?と半信半疑でしたが、しっかり焼けるものですね~。私も“きなこ”代わりの“スス”がついたお餅を有り難くいただきました!竹にお酒を入れて飲むのも初めてでした!東京ではありえない、集落の皆さんで顔を合わせる恒例行事、一緒に参加させていただいて、冬をまた一つ堪能した気がします。





1月17日は神戸へ。塩谷、刈羽村の方たちと一緒に社会福祉協議会のマイクロバスで、約八時間かけて到着しました。


午前五時四六分、神戸市役所前の東遊園地には大勢の人が集まり、黙祷を捧げました。関西電力のビルには1.17の文字が。

阪神・淡路大震災から十八年

当日は、西宮市にて行われた「被災地交流研究集会」(日本災害救援ボランティアネットワーク主催)に参加してきました。こちらには、阪神・中越・中越沖・東北にて被災を経験された方、支援に関わる方が六十名程集まりました。昨年十一月に闘牛会と野菜配布に訪れた野田村泉沢仮設の方もこられていました。




会では、各地域の震災後の支援や交流についての発表と、「被災地の今とこれから」というテーマで意見交換が行われました。被災を経験された方からは、「時間が経ち、記憶が薄れる中でも語り継ぐことが大切だと思う」、「震災経験者の言葉は重みが違う、とても支えになった」、「何度も交流を重ねていると、また足を運びたくなる」、「家の中にこもっているのではなく、一歩外へ出て、誰かと話をすることが元気につながる」などの意見が出されました。


今後の支援のあり方についての話題では、「はじめの一歩を踏み出したいと思っている人は意外と多い。背中を少し押してくれるきっかけが欲しい」といった意見も出ていました。現在、岩手県野田村の泉沢仮設では、毎月住民の集まる場として、集会所での誕生日会を開いているそうです。他にも子供達の書道教室や、手芸教室なども行われているとのことでした。

震災に向き合うこと

約五ヶ月間中越で過ごし、そして今回神戸を訪れ、私の中でも“震災”に対する考え方が少し変化してきました。家族や友人を失う、家を失う、日常を失うこと。震災を経験した方は、地震の「その日」とずっと向き合っている、その人の人生を、震災を「なかったこと」として語ることは出来ないのだということを強く感じるようになりました。
その場所で黙祷し、被災の経験を直接伺い今の生活を知ることは、当前のことですが、テレビや新聞を通して震災を考えるのとはまったく違います。今回いろいろな場所の被災経験者の方と、面と向かって震災についてお話ができて、私もじっくりと「震災」と向き合う機会をいただけたように感じます。

のん