2013年1月29日火曜日

神戸へ行ってきました。


小正月は、楽しみにしていた行事の一つである賽の神に参加してきました。午前中はあいにくの雨でしたが、皆さん手際よく藁を重ねて、みるみるうちに大きな賽の神が完成。



そして、年男のお二人がお清めをして点火。燃え盛る賽の神で本当にお餅やスルメが焼けるの?と半信半疑でしたが、しっかり焼けるものですね~。私も“きなこ”代わりの“スス”がついたお餅を有り難くいただきました!竹にお酒を入れて飲むのも初めてでした!東京ではありえない、集落の皆さんで顔を合わせる恒例行事、一緒に参加させていただいて、冬をまた一つ堪能した気がします。





1月17日は神戸へ。塩谷、刈羽村の方たちと一緒に社会福祉協議会のマイクロバスで、約八時間かけて到着しました。


午前五時四六分、神戸市役所前の東遊園地には大勢の人が集まり、黙祷を捧げました。関西電力のビルには1.17の文字が。

阪神・淡路大震災から十八年

当日は、西宮市にて行われた「被災地交流研究集会」(日本災害救援ボランティアネットワーク主催)に参加してきました。こちらには、阪神・中越・中越沖・東北にて被災を経験された方、支援に関わる方が六十名程集まりました。昨年十一月に闘牛会と野菜配布に訪れた野田村泉沢仮設の方もこられていました。




会では、各地域の震災後の支援や交流についての発表と、「被災地の今とこれから」というテーマで意見交換が行われました。被災を経験された方からは、「時間が経ち、記憶が薄れる中でも語り継ぐことが大切だと思う」、「震災経験者の言葉は重みが違う、とても支えになった」、「何度も交流を重ねていると、また足を運びたくなる」、「家の中にこもっているのではなく、一歩外へ出て、誰かと話をすることが元気につながる」などの意見が出されました。


今後の支援のあり方についての話題では、「はじめの一歩を踏み出したいと思っている人は意外と多い。背中を少し押してくれるきっかけが欲しい」といった意見も出ていました。現在、岩手県野田村の泉沢仮設では、毎月住民の集まる場として、集会所での誕生日会を開いているそうです。他にも子供達の書道教室や、手芸教室なども行われているとのことでした。

震災に向き合うこと

約五ヶ月間中越で過ごし、そして今回神戸を訪れ、私の中でも“震災”に対する考え方が少し変化してきました。家族や友人を失う、家を失う、日常を失うこと。震災を経験した方は、地震の「その日」とずっと向き合っている、その人の人生を、震災を「なかったこと」として語ることは出来ないのだということを強く感じるようになりました。
その場所で黙祷し、被災の経験を直接伺い今の生活を知ることは、当前のことですが、テレビや新聞を通して震災を考えるのとはまったく違います。今回いろいろな場所の被災経験者の方と、面と向かって震災についてお話ができて、私もじっくりと「震災」と向き合う機会をいただけたように感じます。

のん

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