2012年10月3日水曜日

栃尾に住んで

はじめまして、濱田和典です。
五月末から今現在まで栃尾の栃堀に住み始めて、早四ヶ月が経ちました。現在少量多品目の野菜を無農薬無化学肥料で育てている、農家さんで研修しています。

なぜこの栃尾という場所にきたのか?というのは、この地域にはある種のおおらかさを感じる、ということ。
僕自身、大学を躁鬱病で中退し、この栃尾へ来ました。ですが、そういったことを正直に言っても、この地域の人の態度が一変したり、あるいは腫れものに触るような扱いをされることは、少なくともこの三カ月では一度もありませんでした。
むしろそれを正直に言うと、笑いとばしてくれたり、それが?という風にそのまま接してくれる、そんなおおらかさを感じます。

そして、受け入れ先の人によくしてもらっているから。
そんな単純な理由が大きな部分を占めているのかも知れません。
ちなみに受け入れ先の家族の方々。暖かいです。
そんな家族のおおらかさにひかれてかどうかはわかりませんが、何しろ人がまあ大勢きます。六月の田植えの様子。この時に八人近いひとが手伝いに来てくれました。稲刈りも近日中に。
ちなみに数えてみたら既に今年だけで70名以上の方が刈屋さんちに訪れていたそうです。相当多いです。

さて、前置きが長くなりましたが、この栃尾という地域について。
正直僕もほとんど分かりません(すいません)
油揚げが美味しい、昔は機織りが盛んでそのせいもあって桑の木が今でも多い、繊維産業の町としても栄えていた、炭焼きが盛んだったこともあった、水がきれいな土地である、「越の鶴」や「景虎」など、おいしい日本酒の多い地域でもある、実は有数の美味しいお米のとれる産地
などなど、正直ガイドブックを読めばわかるようなことぐらいしか知りません。

地元の方々と接する機会で最も多いのが、イベントへの出店のとき。
ちなみにこれはカントリーフェスティバルというアメリカンの素朴なお祭りの栃尾版。
 
もちろん昔から続くお祭りもたくさんありますが(観音祭りや樽神輿祭りなどなど)、
新しく自分たちで一からお祭りを作り上げていこうとする試みがあることも、同時にこの地域の魅力だと思います。


でも、ありふれているかもしれないけど、純粋に「生きているなぁ」と感じる機会が、
この土地では多い。そう感じます。それが一番の魅力だと、僕は思います。

畑から帰ったときに見る夕日の美しさ、
とれたての野菜を畑でかじりつくおいしさ、
播いた種が芽を出した時の喜び。

春には田の水面に夕日が映し出され、初秋に稲穂が日に日に黄金色に染まる美しさ
そして、何気なく話しかけてくれる近所のおじさん。
外から来た僕の身の上を真剣に心配してくれる方。
そして面倒を見てくれる方。
地元の祭りを地域の人が、責任を持って果たしていくかっこよさ。
栃尾のお祭りにでれば、歩く人も出店している人もたいてい知り合い。

そんな、もしかしたら当たり前のことが、嬉しい。
そう感じます。

冬が来るまで、後一カ月半ほど。
この四カ月ちょっとの間に何が学べたのか、まだまだ僕自身にはわかりません。
一つ言えるのは、少しづつこの場所が僕の日常になってきているということ。
この先、このインターンが終わってから、自分がどうしていきたいのかはまだまだ闇の中ですが、インターン生として学ぶ期間を貰った以上、その後この地で独り立ちできるように準備を進めていきたいと思います。まだ遅々たるものですが。

蛇足ですが、現在研修中の「刈屋さんちの安心野菜」ブログhttp://blog.livedoor.jp/kariyabr/
でも、過去に数回文章を載せましたので、よければそちらもご覧下さい。

以上です、ありがとうございました。

濱田 和典













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